病院のご紹介

院長あいさつ

院長あいさつ

田部井 薫
南魚沼市民病院 院長
田部井 薫(たべいかおる)

 南魚沼市民病院は、2015年11月に開院し、はや3年が過ぎました。魚沼地域の医療再編に伴い、県立六日町病院が廃院となり、市民病院になりました。市民病院のスタッフは、ほとんどが「ゆきぐに大和病院」から移動してきました。医療再編の主目的は、県立病院の統廃合と、高次医療をささえる魚沼基幹病院への医療資源の集約です。その結果、市民病病院の機能も大きく変わって来ています。県立六日町病院は総合病院として小児科、産婦人科などもありましたが、市民病院には、小児科、産婦人科などの常勤医はおりません。高次医療は魚沼基幹病院にお願いして、市民病院の外来は、多くの非常勤医師に支えられています。外来は、初期治療、軽症の急性期疾患、慢性期患者の治療を中心としたものです。救急は2次救急を中心とし年間900台の救急車の受け入れを行っています。入院患者は、肺炎患者が26%、心不全が12%で、認知症合併率は10%です。入院患者の平均年齢は78.2歳で、80歳以上が55%です。そのため、入院直後から、退院支援、リハビリテーションの推進を行っています。市民病院ではありますが、医師による訪問診療は、開院後161名で、現在も70人の往診を行っています。さらに、院内に病診連携室、訪問看護ステーションを併設しており、地域連携、訪問診療、住民教育、住民検診後の診察など、地域に根ざした医療を提供しています。
 南魚沼地域は全国に先駆けて高齢化率が進んでいます。さらに地域特有の独居老人の増加や老老介護などが大きな問題となっています。南魚沼市民病院は、地域医療を目指して設立された「ゆきぐに大和病院」に長年勤務していたベテランスタッフが担っておりますので、地域連携や地域医療は他の病院には見られないほどに進んでいると自負しています。
現在、南魚沼市民病院が抱える一番の問題は医師不足です。新研修医制度になって多くの若い医師は都会の病院での研修を望み、地域の大学を卒業した医師でさえも、多くが都会の大病院での研修を行っています。幸い、当院は、自治医大附属さいたま医療センター、北里大学、さいまた市民医療センター、石心会病院などから初期研修医、後期研修医が短期間交代ではありますが、診療応援に来てくれています。そのお陰で、何とか医療が成り立っています。しかし、今後の地域医療を考えると、常勤医の確保が最重要課題です。
 「住民の、住民による、住民のための市民病院」をスローガンに地域の方々からの多くのご支援をいただき、今後の地域医療のあるべき姿を模索しながら、今後も市民病院の発展に寄与できればと考え日々精進しております。
みなさまの暖かいご支援、ご協力をお願い致します。

2018年6月 南魚沼市民病院 院長 田部井 薫